野球やドッジボールなど投球動作時の投球サイド肘の痛みで気づくことが多い10代の疾患です。男女ともに発症し、肘の動きが悪くなることも多いです。
こちらでは野球肘についてをQ&A形式でご説明しています。
A. 2016年1月~2018年6月30日まで通院された新規の野球肘の患者さんは2年6か月で73例受診され、ほとんどは成長期の10代です。
男性がほとんどで、女性は4例です。4例ともにドッジボールによる発症です。
A.野球やドッジボールなど投球動作を伴うもので生じます。
肘関節の外反(肘が外側を向くように力がかかる)する力により、内側には牽引が、外側には圧迫がかかり疼痛が生じます。
A. 投球側の肘関節の痛みやひっかかりです。
また、可動域の低下(肘が伸びない、曲がらない)があります。
ボールを持った時から痛みが出る例もありますが、多くはボールを持ち、振りかぶり肘を伸ばし、ボールを投げ、腕を振ったとき等、個々の動作時に痛みが生じます。
腫れはひどくありませんが、圧痛が各所にあります。
A. 単純レントゲン写真による骨の変化の観察、エコー検査による軟骨、軟骨下骨の状態をみて診断いたします。
A. 多くは、肩、体幹、股関節周囲の硬さに問題があります。
どんなスポーツも硬い体では故障が生じます。腕を振ってボールを速く、遠くに投げようとすると体全体を使わないと困難です。
肘に近い肩関節が硬いと、肘に影響します。
体幹が硬くても、また股関節の硬さが肘に影響をします。
A. 疼痛が出て、軟骨や軟骨下骨に障害を認められたら、まず、休みましょう。
外側はすぐにとは言いませんが、内側はしっかりと休むと治りは早いです。
そして、ストレッチ、体幹を柔らかくします。それから投球ホームの確認、修正を行っていきます。以上が基本治療の骨子です。そこにいろいろなおかずをつけていきます。
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