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マレット指

目次

Q. マレット指とは?

下垂手

第1関節(DIP)から先の指が伸びなくなる病気です。また、骨折を伴ったタイプでは局所が腫れて、痛みが強くなります。

こちらではマレット指についてをQ&A形式でご説明しています。

Q. 発症年齢は何歳ぐらいですか?

A. 2016年1月~2018年6月30日まで通院された新規の屈筋腱断裂の患者さんは2年6か月で76例の年齢分布です。40歳以下が34例と多く、以後は各年齢ともに低下してゆきます。

労務やスポーツ損傷が原因となることが多いように思われます。

Q. 男女比はどうですか?

A.76例の性比分布は、男性51例、女性25例と男性が多くを占めています。

Q. どんな原因がありますか?

A. 多くの原因は外傷です。

槌指というだけあり、ものにぶつかった際や、指先に力が入った際になど、指先が急激に屈曲を強制された際に生じます。

第一関節(DIP) の伸筋腱だけが切れるタイプと、骨折を伴うタイプ、またそれらの混合タイプがあります。必ず患部のレントゲンを正面、側面の2方向で撮影して骨折の有無を確認してください。

Q. 治療法は
どんなものがありますか?

A. 第1関節(DIP)から先の指が伸びなくなります。
また、骨折を伴ったタイプでは局所が腫れて、痛みが強くなります。

放置しておくと(慢性期)、第2関節(PIP)関節が反ってしまい、白鳥の首のような変形(スワンネック変形)になってしまいます。

Q. 治療は
どうしたらいいでしょうか?

A. 腱断裂しているタイプと、骨折をしているタイプでは、治療方法が異なります。
どちらのタイプも保存的、外科的な治療方法があります。

保存的治療はスプリントを装着して破断したものを自己の力で癒合に持ち込みます。

早期に治療を開始できれば、後遺障害を残さずに癒合します。早くて6週間、時間がかかる際は10週間から12週間装着していただきます。

外科的な治療は鋼線を入れるものです。骨折のないものは、邪魔な装具を嫌う場合に関節を固定します。骨折のあるものは、やはり鋼線で骨片を挟んで固定します。どの手術もピンを入れるために皮膚にいる雑菌で感染を起こす可能性があります。また、骨癒合、腱癒合についても不全状態になることがあり、再手術や再固定の可能性があります。厳重に固定しすぎると、関節の動きが悪くなることもあります。

治療については利点と欠点をよく検討してお決めください。

田中利和のマレットフィンガー治療方針

田中利和のマレットフィンガー治療方針
腱性マレットの場合

腱性のマレットフィンガーの場合には、まずは患部を安定させるスプリントによる固定を行います。

スプリントによる固定で症状が緩和されていけば経過観察になりますが、有効でない場合にはそのほかの保存療法を行っていくことになります。保存療法ではどうしても治療が進まなくなりますと、手術による治療を行います。
腱性マレットの治療成績はこちら

骨性マレットの場合

骨性のマレットの場合には、骨の脱臼の有無で治療方針が変わります。

脱臼していなければ、保存療法にて経過を見ることができますが、脱臼している場合ですと、手術を行うことになります。もちろん、初めから根治を希望される場合には手術を選択いたします。
骨性マレットの治療成績はこちら

Q. すでに3か月経過してしまっていますが、今からの治療は
大丈夫でしょうか?

A. 腱断裂例でも第1関節が柔らかければ時間はかかりますが、改善します。骨折でも外科的な治療で改善する可能性は十分あります。まずは、手外科専門医にご相談ください。

当サイト監修医は
柏Handクリニック院長です

当サイトを監修している田中利和は、千葉県柏市の柏Handクリニックにて、手(指・手首・ひじ)の疾患に特化した診察・治療を行っております。

2020年の開院以来、手の症状でお困りの多くの方にご来院いただいております。

日本整形外科学会専門医・日本手の外科学会専門医の資格を持った手の専門家として、患者さんと一緒に、より良い治療を一緒に考えていきたいと思っております。

>>柏Handクリニックのホームページはこちら


相澤皮フ科クリニック

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