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骨性槌指(マレット指)
保存的治療成績

2017/1~2018/12に来院された骨性槌指 11指(男性5指、女性6指)年齢45.1歳 (14~69歳) 疼痛は全例消失し、Lag(伸展制限) 平均6.1°(0~20°) 槌指の評価に一般に使用されている蟹江の臨床評価基準では、優3例 良4例 可3例 不可1例であった。と、当院内田らは報告している(第62回日本手外科学会 2019年4月)若年層では癒合成績がよい。

マレット指

18歳男性 サッカー中に受傷し、受傷5ヶ月経過し来院された陳旧例であった。スプリントを装着して8週間で骨癒合完成。10度の伸展制限があるが、蟹江の評価基準 良で患者さんは満足している。

マレット指レントゲン

骨性槌指(マレット指)
術後成績

骨性槌指(マレット指)術後

骨性マレットは手術的治療を行うことが多い。その治療は図のように鋼線を入れて、骨片を末節骨に圧着させて、骨癒合に持ち込む、石黒変法によるものが多いです。

2006年4月~2010年9月まで当院で治療した槌指60例の内、骨性は41例であり、手術を28例中6か月以上経過観察可能であった22例について小川らが検討を行った。

その成績は、骨性マレットの標準的評価基準である蟹江の評価で優:10例、良:4例、可:7例、不可:1例と可、不可が36%となっていた。

これは他家の評価と同程度であるが、現在更に改善を求めた。(第25回東日本手外科学会2011年2月)治療による合併症は保存 12.8% 掻痒、軽度の浸軟で、手術 14.5% 感染と爪変形が問題となる。

相澤皮フ科クリニック

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