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手指骨折

目次

Q. 手指骨折とは?

局所の腫れ、出血、指の変形を伴う手指骨折

指の骨折は、活動性の高い44歳以下に発症が多いですが、45歳以上でも一定の頻度で起こっています。

自分では捻挫程度に考えているものも、実際にレントゲンを撮影すると骨折が確認されることがあります。

3か月程度で治りますが、合併症として変形や機能障害を残しますので初期治療が大切です。

こちらでは手指骨折についてをQ&A形式でご説明しています。

Q. 手指骨折の発症年齢は何歳ぐらいですか?

A. 2016年1月~2018年6月30日まで通院された新規の手指骨折の患者さんは2年6か月で423例の年齢分布です。40歳以下が268例と多く、若年者の労務やスポーツ損傷が多いように思われます。

Q. 男女比はどうですか?

A.423例の性比分布は、男性64.1%、女性35.9%と男性が多くを占めています。やはり、労務、スポーツが原因となるためでしょうか。

Q. どんな原因がありますか?

A. 局所の腫れ、出血、可動時痛です。変形が強くなると指自体が他の指の下や上にずれてしまうこともあります。

外傷が起きた後に同様の症状が生じたなら、骨折が最も疑われますので、整形外科、または手外科専門医を受診してください。手外科専門医の一覧はこちらからご覧ください

Q. 治療はどうしたらいいでしょうか?

A. 単純なものは、変形癒合を予防目的で隣接指とテープで固定するバディーテイピング法を頻用しています。可動域制限も残らず、きれいに治ります。

骨折部が皮膚の外に出てしまう開放骨折、関節を巻き込んだ骨折、複数個所で折れてしまっている骨折には、手術療法を選択します。

鋼線で固定、プレートとスクリューでの固定、また、指の外側を道具で固定する創外固定等骨折の形態により方法は異なります。

術者は、より良く治したくて外科的な治療を選択しますが、関節を巻き込んだり、粉砕骨折だったりすると受傷前の指の動きが得られないことがあります。

Q. 外科的な治療には、合併症がありますか?

A. もっとも頻度が高いものが、感染です。手術創周囲の細菌が傷につき、化膿して骨折部も含めて膿で埋め尽くされてしまいます。

次に多いのが、腱の骨折部での癒着、関節の拘縮等による可動域の低下です。

神経、血管が骨折部周囲にありますので、それらが巻き込まれると神経損傷、血流障害がおこり、さらに手術を必要とします。

当サイト監修医は柏Handクリニックで診察をしています

当サイトを監修している田中利和は、千葉県柏市の柏Handクリニックにて、手(指・手首・ひじ)の疾患に特化した診察・治療を行っております。

2020年の開院以来、手の症状でお困りの多くの方にご来院いただいております。

日本整形外科学会専門医・日本手の外科学会専門医の資格を持った手の専門家として、患者さんと一緒に、より良い治療を一緒に考えていきたいと思っております。

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