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炭酸ガス療法

炭酸泉に入ると体の芯まで温まり、温泉から上がっても自宅と比較して冷えにくい経験はありませんか?
また、家庭で市販の炭酸泉入浴剤を入れても同様な効果があるかもしれません。

炭酸泉は、どうして体が温まるのでしょうか?

高校の生物の授業を受けた方なら覚えていらっしゃるかもしてませんが、赤血球内にある酸素運搬を担っているヘモグロビンには、酸素を持っている酸素化ヘモグロビンと、持っていない脱酸素化ヘモグロビンがあります。

pHが低く二酸化炭素が多い環境下では、ヘモグロビンと酸素の結合を阻害する結果、ヘモグロビンは酸素を放して脱酸素化ヘモグロビンになります(ボーア効果:Bohr効果)。

その結果、局所で二酸化炭素濃度を上昇させると、局所の酸素濃度は上昇します。

炭酸ガス療法の検証結果

  • ①血流増加作用(2倍に)骨膜上まで確認
  • ②皮膚への透過の確認(骨膜上まで)
  • ③ATPの産生亢進、ADPの低下が起こること

炭酸ガス療法の臨床応用

  • ①皮膚潰瘍の治癒促進
  • ②骨折の癒合促進(2週間程度)
  • ③疼痛軽減効果(関節可動域の改善、筋肉痛の改善)
  • ④ガンの発育の抑制、転移能の低下
  • ⑤放射線、化学療法の副作用の軽減

当院では、複合組織疼痛症候群(CRPS)、偽関節、術後可動域の出ない方、拘縮の患者さんに使用して、効果を得ています。

炭酸ガス療法の施行方法

施行方法は、植物性のゲルを塗っていただき、ビニール袋に局所をいれ炭酸ガスを充満させます。封入口は閉じて約20分間放置します。皮膚の紅潮と発汗がみられ全体にとても暖かくなります。

安全性については、1800年代よりホットスパ(炭酸泉)を使った末梢血管の拡張作用を利用した温泉療法で下肢血性疾患の治療に使用され、肥満症やそれに伴う皮膚障害に対して皮下に炭酸ガスを注入する治療が行われていますし、経皮的な炭酸ガスの投与により、間歇性爬跛行のある下肢への投与で血流の改善や症状の改善が報告されています。
炭酸ガスは空気の0.04%を占めており、吸引等を行わなければ、安全に使用は可能です。

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