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へバーデン結節

へバーデン結節50代も過ぎてくると草取りや、ペットボトルのキャップを開ける際に指の第1関節が痛くなることがあります。
徐々に変形が進行して、横を向いてしまうこともあります。これは、関節の変形で軟骨が減って骨の変形が起こることにより生じるものです。安静にしていると症状は軽減しますが、時に水泡(ミューカスシスト)を伴うことがあります。

こちらではへバーデン結節についてQ&A形式でご説明しています。

Q. へバーデン結節などの変形性関節症は何歳ぐらいに多い病気でしょうか?

A. 2016年1月~2018年6月30日まで通院された新規変形性指関節症の患者さんの年齢分布です。60代にピークがありますが、50を過ぎたころから増加傾向にあります。

Q. 発症する割合に男女差はありますか?

A. 555例での性別の分布は下グラフのようになっており、男性18.6%、女性81.4%と女性が多い傾向にあります。

Q. どうしてこんな症状が出るのでしょうか?

A. どの関節とも同様に、指の関節も軟骨の変性、変形がおこります。それに伴う疼痛と変形が生じます。
特に手指は体重をかける関節でありませんので、変形は起こりにくいに思いますが、小さな関節であるがゆえに、小さな外傷をきっかけに発症をすることがあります。膝や股関節等の大関節の変形の予兆ともいわれています。

Q. 原因は何が考えられますか?

A. 60代に多く発症している点をみると経年的変化を考えますが、70代以降に低下傾向が生じていることから、決して年齢だけではないように思われます。
また、女性が多いことより、女性ホルモンの関係についての報告は多くみられます。一時給食作製に従事されている調理員の方に多く発生するという職業因子も考えられましたが、今ではそれは否定されています。
他の手指手関節疾患と同様に、多因子による影響が最も考えられており、特定は困難そうです。

Q.このままだと症状が進行してしまうのでしょうか?
また、症状を進めないためにはどうすればいいのでしょうか?

A.軟骨の変性が進み、指の動く範囲が狭くなると痛みは消失することが多いです。そのことを考えると、固定することが一つの方法です。
ソフトに固定する方法として、DIPエイドというウレタンで出来たバンドがあります。数日間使用していると痛みは軽減します。柔らかい素材なので当っても症状が出ている関節の痛みはありません。
また、テーピングでの固定等も痛みには有効です。

外科的固定法には、鋼線(1.4㎜程度)を使って一時的に固定する方法と、3㎜程度のスクリューで関節を固定する方法があります。
しかし、固定すると痛みは消失しますが、固定した関節は動かせません。ただ、他の関節が動くので日常生活には不便はありません。固定する前に、脱着可能なスプリントを作成して固定後の生活を経験してみると固定の際の使用感がわかります。

Q.食事療法でどうにかなりますか?

A. ばね指同様、原因の一つに女性ホルモンがあります。大豆に含まれているイソフラボンが女性ホルモンと骨格が似ていることから、豆乳や大豆製品(豆腐、納豆など) の摂取が改善の可能性がありますが、エビデンスのある研究はありません。また、イソフラボンの有効成分だけを利用した健康食品も発売されています。

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