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尺骨突き上げ症候群

尺骨突き上げ症候群は手首の骨と前腕の骨がぶつかりあい、軟骨を痛めたり、関節が炎症をおこして起こるものです。

ドアノブを回したり、ぞうきんを絞るなどの日常動作で痛みが生じます。外傷と必ずしも関係していませんので、痛みがある場合にはケガをしていなくても受診してみましょう。

こちらでは尺骨突き上げ症候群についてをQ&A形式でご説明しています。

Q. どんな症状がありますか?

A. 手を着くと小指側の手関節が痛い、ドアノブを回す、雑巾を絞ると痛い。

テニスをしたり、バスケットボールをしたりすると手関節に痛みが生じます。必ずしも、外傷とは関係ありません。

Q. 発症する原因は何でしょう?

A. 前腕(肘から先)には橈骨(手首の親指側の骨)と尺骨(小指側の骨)の2本の骨があります。

手首において尺骨の方が長い(先天的、橈骨遠位端骨折後に橈骨が短くなり相対的に尺骨が長くなる)と症状が発症し易いと言われていますが、短い方でも発症します。

尺骨と手根骨(手の甲の骨)がぶつかり合い、手根骨の表面を覆う軟骨を痛めたり、関節が炎症を起こして痛みを生じます。

Q. 診断はどのように行いますか?

A. 手を尺側(小指側)に倒す(ストレステスト)で痛みが再現されます。

手関節の正面単純レントゲンで尺骨の方が橈骨よりも長い、または、MRIで月状骨の一部の色調が変化します(下の図中の白矢印)と診断になります。

同様に月状骨の色調が変化する病態に月状骨無腐性壊死(キーンベック病)があります。

月状骨無腐性壊死症では月状骨全部の色調変化しますが、突き上げ症候群では一部のみです。

Q. 治療はどんなものがありますか?

A. 装具をつけ、手関節の尺側に力がかからないようにすると痛みが改善します。

保存的に治療しても改善が得られなければ、外科的な治療となります。

長い尺骨を数ミリ短縮します。

骨癒合が完成するのに3か月程度かかります。その間ご不自由になります。

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